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zoom RSS 阿蘭陀映画 〜ステリング&バーホーベン&カリス〜

<<   作成日時 : 2009/11/09 01:03   >>

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シネ・ヌーヴォで開催中の「オランダ映画特集2009」から・・

先週の4本に引き続き,この土・日は3本を鑑賞した。

個人的には,計7本で打ち止め。。

特集上映自体は金曜までやっているが,ウィークデーなんぞ観に行けるはずもないので。


で,今回観た3本とは・・

オランダ映画界の巨匠とよばれるヨス・ステリングの2本・・

『ノートレインズ、ノープレインズ』(1999年)
『ドゥスカ』(2007年)


そして,ポール・バーホーベンが二十数年ぶりに故国で撮ったという

『ブラックブック』(2006年)


『ブラックブック』は,2年ほど前に日本でも配給され,DVDも出ているらしく,観ている人はけっこういるかもしれない。

ステリングの2本は,日本では一般の配給網には乗っていない・・

というか,『ドゥスカ』は今回の特集上映が日本初上陸のようで,観ている人は少ないだろう。


このヨス・ステリングという人は,今回観た作家の中で,もっとも映像スタイルに拘りを持った人だと思った。

『ノートレインズ・・』は一種の密室劇で,光線の色や強さで,時間の移り変わりを巧みに表現し・・

『ドゥスカ』はセリフを極端に落として,役者の視線によって物語を紡いでいく。

より作家性の高さを感じさせる人だ。


一方の『ブラックブック』は,ハリウッドで成功したバーホーベンらしく・・

展開も表現も,ハリウッドの戦争映画に近い印象だ。

しかも,かなりリアルにエグイことをやる。


資本的には,オランダ映画というより,ヨーロッパ共同体ムーヴィーの趣が強い。

第二次大戦中のユダヤ人の逃避行と反ナチレジスタンスを描いたよくあるパターンの物語だが・・

スパイミステリーの面白さをあわせ持っていて,伏線の張り方が見事だった。


主人公のユダヤ女性を演じたカリス・ファン・ハウテンという女優さんが素晴らしい。

じつは,先週観た『ラブ・イズ・オール』で,すでに見初めていたのだった。


『ラブ・イズ・オール』でのコミカルな演技も可愛かったが・・

この作品のほうが,ずっと綺麗に撮ってもらっている。

バンホーベンのハリウッド流撮影術の賜物というべきか。。

じつにキモの据わった存在感のある演技をする人で,コメディエンヌとしても,シリアスな演技派としても十分だ。

例によって,この『ブラックブック』の成功でハリウッドに引き抜かれ,トム・クルーズと共演したりしているらしい。

悪いことは言わない・・ 本国に戻った方が良い(断言!)


ブラックブック [DVD]
Happinet(SB)(D)
2007-08-24

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