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zoom RSS こんなの異常!世界水泳ローマ大会

<<   作成日時 : 2009/08/01 12:24   >>

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今,開催中の世界水泳ローマ大会は,空前の世界記録ラッシュ!

盛り上がっている・・ かと思いきや,ある種,冷めた視線を浴びている。


水泳の記録というのは,陸上競技ほどではないにしろ,そんなに一気に塗り替えられるものではない。

それは,長い歴史が証明していることだ。

今回の記録ラッシュが,ハイテク水着の効用であることは明らかなのだ。


無名とはいえ,かつて10年の選手生活を送った身として,残念で仕方がない。


始まりは,昨年の北京五輪前後に水泳界を席巻した英SPEEDO社製のレーザーレーサーだった。

あれから1年たって,古くからのライバルarena社も巻き返しを謀り,今はイタリアの聞いたこともないメーカーが注目されている。

昨日のニュース番組では,選手とともに着用している水着のメーカー・製品名を紹介していた。

企業間の開発競争に巻き込まれ,翻弄されているのだ。

こんなの異常としか言いようがない。


先日,国際水連は,ようやく水着規定を改正。

織物素材に限定し,身体を覆う範囲も狭くなるよう規定される。

来春から適用するとのことだが・・ 遅きに失した。

今回の世界水泳で出たまやかしの記録は,そのまま公認されてしまうのだ。

“人間の力”で出したのではない記録が,長く残ってしまうことになった。


スポーツ団体が,関連メーカーの資金援助が頼みなのは,今の時代いたしかたないが・・

メーカーの顔色うかがいも,いい加減にしなければ,世の中,シラけてしまう。


************************

本来,水泳競技はハダカの身一つで,正々堂々,己が身体能力と技術のみを競う競技だった。

道具の優劣に左右されることは無く,団体競技みたいに偶然性に左右されることもほぼなかった。

その時,その瞬間,本当に強い者が勝つのが醍醐味だったはずだ。


私が競泳を始めた頃,モントリオール五輪で,ジム・モンゴメリー(米)が100m自由形で,初めて50秒の壁を破る49秒99という驚異のタイムで優勝した。

その時代の競泳水着は,男子はビキニ型パンツしかなかった。

その後,十数年,私が現役選手の間は,水着の面積はギリギリまで小さくなっていた。

肌の露出の多いほうが,水の抵抗も少なく有利だと思われていたのだ。


それが,いつの頃からか,太腿を覆うハーフスパッツ型が流行り出し・・

イアン・ソープが好んだダイビングスーツみたいな全身タイツスタイルも出現した。

そういった動向自体が,じつは怪しかった。

誰も何も言わないが,水抵抗の低減にそれなりの効果があったのは間違いない。


ともかく,一日も早く正常化してほしい。

純粋に,“人間の能力”を競う競技に戻ってほしい。

それが,水泳競技を愛する者としての切なる願いだ。



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