上方遊歩人のクラシックシネマ考

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zoom RSS 東京で映画を観て,大阪をふり返る

<<   作成日時 : 2009/06/14 15:50   >>

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金曜の夜遅くまで東京で仕事があり,昨日の土曜は東京にいた。

久々に京橋のフィルムセンターに行った。

今は「EUフィルムデーズ2009」という特集上映が組まれている。


EU加盟国の近作を集め,ヨーロッパの社会・文化の多様性を紹介する特集で,2003年に始まり,今年で7回目らしい。

今回は,日本初公開作や国際映画祭の受賞・ノミネート作を含む21本(20プログラム)が上映されている。


昨日は13:00〜の『ウィニング チケット ―遥かなるブダペスト―』を観た。

2003年のハンガリー映画だが,配給会社のサイトでは,「公開待機作品」に入っている。

日本ではまだ劇場公開されていない作品なのだ。

東欧映画に多い,冷戦期の体制闘争に翻弄される一家の物語・・

映画として「傑作!」というのではないが,いろいろ考えさせられる内容だった。


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こういう作品がいち早く観られて,しかも料金は500円。

フィルムセンターは日本唯一の国立フィルムアーカイヴスで,上映・鑑賞施設としても極めて高品位だ。

こんな場所は,東京にしかあり得ない。


一方で,東京の名画座は,数か月オチの2本立てで,1300〜1500円が相場。

じつは日本で,まともな映画が最も安く観られるのは東京だろうと思う。


「まともな映画」なんて書いたが,大阪にはいまだに,古い任侠モノや寅さん映画ばかりかける名画座があったりするのだ。

1000円を切る値段で3本立てとか,それはそれでスゴイ!と思うが・・

残念ながら,ふつうに女性が観に行けるような名画座はほとんどない。


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じつは3年前,転勤で大阪に戻ってきて,まず映画料金の高さに辟易した。

東京では2本立て鑑賞が多く,時おりユーロスペースなどでマニアックな作品を観る以外は,1本1000円以上払うことはほとんどなかった。

何十年も前の旧作が,1本千数百円もするのは,許しがたいことに思えた。


しかし,ふとふり返って,劇場の規模や客の入りを見たとき・・

これは致し方ないな・・ と考えが変わった。

映画館に入って,客が自分1人とか,2人だけとかいう気まずい体験を,私は大阪に帰って初めて味わったのだった。


大阪は,客層も客質も東京とはかなり違う。

辛気臭いアート系作品や,旧い作品には集客力がない。

そういう土壌(市場)が育っていないのだ。

しかし,「映画」の発展のためには,そういう土壌(つまり観る側)が育たなければならない。

いまは,負けずにいろいろな企画を組んでくれる劇場に感謝し,応援する心持ちで「一般料金」で入場している。


「映画」を滅ぼさないためにも・・

劇場に足を運ぶ人が増えてほしいと,最近とみに思う。

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