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zoom RSS 足利事件冤罪 〜どう落とし前つけるのか?〜

<<   作成日時 : 2009/06/07 12:43   >>

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先ほど,テレビ朝日のサンデープロジェクトを観ていると・・

「足利事件」で無罪が確定し,17年ぶりに釈放された菅家さんがテレビに出てらした。

無実が証明された喜び半分・・

事件の核心に触れる部分では,表情に無念の色をにじませられた。


だいたい検察側から刑の執行を停止するなんて,前代未聞。

DNAの再鑑定で,菅家さんが犯人であり得ないことが証明されたのだ。

今の超高精度の「科学」の前に,検察も成すすべがなかった。


これは日本の裁判史に残る大誤審だ!


1990年に起こった女児誘拐殺害事件・・ 身に覚えのない罪で告発された菅家さんは,一審・二審とも無期懲役の有罪判決を受けた。

97年に弁護側のDNA再鑑定により,証拠能力に大きな疑いが出た。

なのに・・

2000年,最高裁での上告審(裁判長:亀山継夫/現東海大学教授)は,新証拠の再審理をしないまま,上告を棄却。

無実の人間を刑務所へ送りこんだ。


その後,2002年に提出された再審請求に対して・・

宇都宮地裁(裁判長:久保眞人→池本寿美子)は,なんと6年も判断を放置したのち,2008年になって請求を棄却。

この間に事件の時効が成立してしまった。

つまり,まんまと真犯人を逃がしてしまったわけだ。

なんたる大失態!


本件は,DNA鑑定の証拠能力を認めた初めての判決だったそうだが・・

当時の鑑定精度は約185人に一人の確率(今は約5兆人に一人)。

信憑性は驚くほどお粗末なものだった。


科学に関するあんまりな無智蒙昧と

まちがいを認めない官僚機構の権威体質・・

司法・検察の馴れ合いによる法曹界の事なかれ主義の果てに・・

一人の人間のかけがえのない人生が,17年間にわたって奪われ続けた。

菅家さんのご親族にとっても,長く苦しい闘いの歳月だったのに違いないし・・

被害者のご遺族の無念を晴らすことなく,真相は闇に葬り去られたのだ。


この悲劇は人ごとではない。誰にでも降りかかってくる可能性がある。

そのとき我々の運命は,警察・法曹連中の頑迷な偏見や思いこみ,身内に甘い,うすら呆けた判断能力に翻弄されてよいのか?

警察・検察・司法は,いったいどう落とし前をつける気か?

これをタダで済ましてはいけない!

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
遊歩人様
後れ馳せながら、全く同感です。
菅谷さんが、冤罪で刑務所に入れられていた頃、真犯人は一体どんな生活をしていたのでしょうね?
性犯罪者は、再犯の可能性が高いと聞きます。
ましてや小児に対してのあんな無惨で卑劣な行為など、社会的にも人間的にも許されるものではありません。
それを、誤認逮捕した警察も、怠慢にも審議を尽くさなかった検察も、17年もの間犯人を野放しにしたばかりか、菅谷さんという1人の人間の一生を滅茶苦茶にしたのです。
更に非難すべきは、彼らは幼い我が子の命を理不尽に奪われた被害者の親の気持ちをも踏みにじった。
つまり、遺族は娘を殺された時点での絶望感に加えて、17年の間に時効が成立してしまった時点で真犯人がもはや捕まる事はないという絶望感を、二度も味わう事になってしまったのです。
この3つの重大な過失を以て、上告を棄却した裁判官も含め、警察や検察側に、法的な罰が下されないのは不可解極まりない話ではありませんか?
もしかして、科学的物証が乏しい時代にはもっと知られざる冤罪の頻度が高かったのではと疑いたくなってしまいます。
まりりん
2010/06/08 20:24

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