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zoom RSS ケイブルホーグ・コレクションは凄すぎる!

<<   作成日時 : 2009/04/26 10:45   >>

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明日から4週にわたって,シネ・ヌーヴォで「ケイブルホーグ・コレクション」という特集上映が組まれる。

ケイブルホーグって???

1980〜90年代にユニークな配給活動で知られた洋画配給会社らしい。

映画を観るのに,誰が配給したのかなんて,あまり興味がない私は,不肖にして,よく知らなかったのだ。


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そのラインナップを観て,オオッ!とのけぞる。

何というごった煮!!

フリッツ・ラングのアメリカ時代の作品群,コクトーの処女作,ルノワールの60年代作,ヘルツォークのお決まり2本あたりはともかく・・

そこに,エド・ウッドのB級(どころかZ級)カルト,私の守備範囲外の古典チェコアニメ,全然知らないアイルランド・ロードムーヴィー,パンク映画にメルヴィルの古典ノワールに・・

コクトーの『詩人の血』の横に,エド・ウッドの『怪物の花嫁』って・・

(しばし絶句)

しかし,この感覚は正しい!まったくもって正しいのだ。


ドイツ表現主義時代のF・ラングの作品群がユニバーサルのホラーに影響し,エド・ウッドに連なる。

考えてみれば,映画史的には見事にドンピシャだ。

通底するのはケレンとサスペンス!

「映画」とはそういうものだ。

作りたいものを作りたいように作っているかどうか。

もともと見世物小屋のアトラクションという出自でありながら,“ゲージュツ”だなんて小ざかしい。


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パンフには,ケイブルホーグについて「ミニシアター時代の立役者」なんて書いてあるが・・

同時代的にはともかく,これは今でいう「ミニシアター系」ではない。

今のミニシアターの大半は,ヨーロッパ系を中心に,メジャー配給されない女性向け新作映画を上映する小さな映画館でしかない。

ケイブルホーグは,映画史の道端に埋もれた古典的カルト作品を,掘り起こして見せてくれていたのだ。

シネコン拡散の犠牲になったケイブルホーグの意志を継ぎ,去年,シネマヴェーラ渋谷が単館で交渉して上映権を獲得。

それを契機に,再度の全国配給が実現したようだ。

今の時代,こういうムーヴメントを継承されているホンモノの映画屋に,心より敬意を表したいと思う。

ケイブルホーグ・コレクション(シネ・ヌーヴォ公式サイト)

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