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zoom RSS 関口由紀 〜実はシュールな世界観〜

<<   作成日時 : 2009/03/28 23:57   >>

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今日は出かけた帰りに,コンビニに寄って・・

ネットで注文した関口由紀というアーティストのCDを引き取ってきた。

少し前に,偶然,ネットで見かけて気になっていたアーティストだ。

しばらくインディーズレーベルで活動したのち,数年前にテイチクからメジャーデビューしたらしい。


名前はあまり知られていないと思うが・・

テレビ番組のエンディングテーマや,映画『小津の秋』の主題曲などを歌っているので,曲を聴いたことがある人はけっこういると思う。

この人の公式サイトでは,これまでリリースされた曲が全曲?試聴でて便利。

せきぐちゆきオフィシャルサイト

※どうやら,関口由紀から「せきぐちゆき」に改名したらしい。

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買ったのは,アルバム「孤独と愛」と,シングル「夕焼けを聞かせて」の2枚。

合わせて,全10曲を聴いた。

曲はすべて自分で作詞・作曲しているようで,今では希少種となったシンガー・ソングライターというやつだ。


サイトのプロフィールを見ると,「好きなもの」の項目に,「テレサ・テン」とか「八神純子」とか書いてあって興味深い。

1981年生まれらしいので,リアルタイムでその時代を知っているはずはないが・・

誰に影響されたのか,そのころの音楽が好きなのに違いない。


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そして,実際に曲を聴いたとき,まっ先に思い浮かぶのは・・

紛れもなく“中島みゆき”なのだ。

そこには,みゆきモドキな女性的情念の世界が渦を巻いている。


しかしながら・・ 

よくよく聴いてみると,“中島みゆき”ともやはり違うことが判ってくる。


何と言ったらいいのか・・

中島みゆきは,執念深く恨みつらみを吐きながらも,ベタベタな人肌のぬくもりがあって,「男」の姿が見えた。

ところが,関口由紀は,どこか世界を「ふかん的」に眺めている感覚があって,

恋しい恋しいと泣き叫びながら,そこに相手の姿が描写されないのだ。

これは,良い悪いではなく,そういう世界観だということ。


詩的であり,日本的情念を含みながら・・

歌詞に奇妙な表現を組み込んで,どこか前衛的な匂いをただよわせる。

現実のようで,じつは現実ではない,シュールレアリズムの絵画のような不思議な情景が浮かんでくる。


マイナーな重い曲調のオンパレードで,息の抜ける軽い曲がほとんどないが,

その割に,中島みゆきや山崎ハコのような「絶望」感や「どん底」感はなく・・

酷い目にあいながらも,奇妙に力強く,前向きだ。


70〜80年代ニューミュージック(決して歌謡曲ではない!)の系譜を踏みながら・・

今の時代を活きるこの人には,やはりこの人なりの個性があると言うべきだろう。


 


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