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zoom RSS なぜ今,「ザ・ベストテン」CDで復活!なのか・・

<<   作成日時 : 2009/03/07 15:43   >>

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かつての人気歌番組「ザ・ベストテン」のコンピレーション・アルバムが来月発売されるらしい。

CD6枚のシリーズで,5つのレコード会社が共同制作するというから,これは大きなプロジェクトだ。

VTR素材なのに,“なんでDVDじゃないんだ!?”という声がアチコチから聞こえてきそうだが(私もそう思ったが)・・

今回はレコード会社サイドから,渋るTBSを説き伏せて,ようやく実現した企画らしく,もともと音源だけの企画なのだろう。

映像となると,やはりTBS側から腰を上げないと実現は無理なのかもしれない。


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ザ・ベストテンといえば,私の世代は,まさに“ピッタシカンカン!”

中学の頃に始まり,社会人になるまでやっていた。

放送開始時から見ていたが,特に中学・高校の頃は毎週欠かさず見ていたように思う。


この番組が画期的だったのは,週ごとの順位を発表しながら,歌手たちに,その場で生で歌わせるという趣向。

大物歌手とか何とか関係なく,下位から順番に登場し,いちばん売れている人がトリに出てくる。

見ている方は,出演者のラインナップ自体,最後の最後までわからなかった。

スタジオに来れない歌手は,コンサート会場はおろか,駅のホームや船の波止場までとことん追いかけ,とんでもない場所でも無理やり歌わせていた。


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しかし,ザ・ベストテンの最大の功績は別にあると思う。

それまで,テレビの歌番組といえば,歌謡界(いわゆる芸能界)の歌手を揃えただけの顔見せヴァラエティが一般的だった。

古くはフォークと呼ばれ,当時,ニューミュージックと呼ばれた別世界の才人たちは,テレビメディアに露出せず,コンサート活動中心だった。

ザ・ベストテンは,そういったアーティストたちを,無理やり,お茶の間に引きずり出してしまったのだ。

当時,ラジオではよく聴いていても,歌う姿すら見たことがなかったシンガーたちを初めて見せてくれた。

彼らがテレビに出て,演歌歌手やアイドルたちと一緒くたにされている様は,奇妙な光景ではあったが,見ていて楽しかった。


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アリスTV初登場のときは,コンサート会場からの生中継だったが,堀内孝雄が終始,不機嫌そうで,どうしたのかなと思っていると・・

中継アナとのやり取りで,自分はテレビには出たくないと主張していた。

で,その理由が,“顔に自信がないから・・”だった。

あれから30年,今や演歌の大御所然としている“べーやん”を見るたび,隔世の感がある。


この頃,ニューミュージック系の新しい才能が,歌謡界に曲を提供したり,急速に混血が進んで,70年代終盤〜80年代半ばまでは,日本のミュージックシーンは百花繚乱,充実の時をむかえる。


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しかし,80年代半ば頃から,セーラー服を脱がすの脱がさんの言い出したり,ローラースケートをはいて滑りながら歌い出したり・・

そんなのが上位を席巻しだしたので,私の世代はバカバカしくなってテレビの歌番組を見るのを止めた。

その頃から,芸能歌謡界のナリフリ構わぬ戦略が,結果として大人排斥の方向へ邁進し,ザ・ベストテンのような番組は下火になっていく。

結果,年代や個人の嗜好に沿った多様化が進み,老若男女,誰もが知っている“流行歌”は存在し得なくなってしまった。


その後,JPOPと呼ばれる時代になって,米英ポップスの後追いが激化。

ニューミュージック時代は,ジャズやブルース,フォーク,ロック,ラテンなどの様式を借りながらも「日本のメロディ」だったのが,今は民族的・伝統的背景を持たない「ウワベだけの真似ごと」が横行し,魂が感じられなくなった。

巻き舌の「日本語モドキ」やビート一辺倒では,日本人の心の琴線に触れることはできないのだ。


今,ザ・ベストテンが音源だけでも復活しようという動きは,日本のミュージックシーンの現在に対するフラストレーションの表れであるのかもしれない。


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【「ザ・ベストテン」がCDに】「ザ・ベストテン」
「ザ・ベストテン」の初期ヒット曲を収録。順位表の「パタパタ」音もあり。 ...続きを見る
ぱふぅ家のサイバー小物
2009/04/26 09:03

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