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zoom RSS 「Weather Report」 岩崎良美の才能と戸惑い

<<   作成日時 : 2009/02/12 01:09   >>

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今回購入した岩崎良美の復刻アルバム2枚には,リリースの年月に差がある。

「Weather Report」は3rdアルバムで1981年6月,「Wardrobe」は8thアルバムで1984年9月の発売。

つまり3年ほど間があることになる。

それは,まずジャケットの作り方にも如実に表れていて・・

前者はアイドルブロマイドそのまんまみたいな顔写真のアップ,後者はセピアな夕景(?)をバックにしたミドルショットで,よりシックな装いだ。


中身はというと・・

「Wardrobe」が完全に大人のポップス集なのは当然として,「Weather Report」の時点で,まだデビュー2年目だというのに,もうアイドル脱皮がかなり進んでいたことがわかる。

このある種ごった煮のような3rdアルバムは,なかなか面白くて,もうアイドルのものとは言えないかもしれない。

以下,「Weather Report」の感想など・・


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まず1曲目の「Good-day Sunshine」でカウンターパンチ!を食らう。

速くてノリの良い曲で,いきなりハジケた感がある。キャッチーなメロディーラインで,私は好きなタイプの曲だ。


シングル曲の「I THINK SO」などに,まだアイドルポップスの残り香はあるが・・

「LA WOMAN」「四季」になると,詞は乙女チックでありながら,曲自体はもう脱皮終了といった感じだ。


そして,ソウルフルでファンキーな「今夜は私 RICHな気分」と,へヴィーできわどい「Baby Love」の2曲が怖い(?)

今聴くと,こんな曲も歌えたというのは素晴らしい!と思うけど・・

当時だと,特に後者は,“良美ちゃんがこんなの歌って良いの?”と思ってしまうかも。

端的に言えば,ジャケ写とあんまりギャップがあり過ぎ・・ 


「岩崎良美」のブランドイメージは,一般にアイドル的なルックスと,「妹」というオクテなイメージ,性格の明るさ・爽やかさで形作られていたように記憶している。

それと楽曲とのアンバランスが,ひょっとして,80年代という時代にそぐわなかったかもしれない。


ところで,「東海岸 イーストコースト」という曲は,歌謡界の大御所・山上路夫の詞に,あの南佳孝が曲をつけたという珍品で,これはある意味スゴイ!

全体として捨て曲はなく,仕上がり上々,私の愛聴版になりそうだ。


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それにしても,この人,かなりな難曲でもサラリと歌いこなしてしまう。

低音部は姉の宏美とよく似ている。しかし,声を強めても透明感が失われないし,軽やかでキュートな歌唱も板についている。少しハスキーな響きもあり声に色気がある。

1点豪華の歌唱力ならともかく,カヴァー範囲の広さでは姉上を凌いでると思われ,シンガーとしての才能は申し分なかった。

なぜ,もっと評価されなかったのか・・

初めから従来のアイドル路線とは距離を保ち,「赤と黒」,「あなた色のマノン」,「四季」なんてシックな楽曲と,「涼風」,「I THINK SO」,「ごめんねDarling」のようなアイドル的な曲をジグザグにリリースしてしまったため,ファンを戸惑わせてしまったかも・・


ところで,今回の復刻アルバムには初期のシングルコレクションがプラスされていて,私の昔から好きな「愛してモナムール」が入っていたのでうれしかった。これは名曲だ!

「Wardrobe」の感想へ



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