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zoom RSS 映画『宮廷画家ゴヤは見た』 〜脚本の甘さとミスキャスト〜

<<   作成日時 : 2009/02/01 13:13   >>

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木曜から仕事で東京へ出かけ,土曜はそのまま留まって,池袋の新文芸坐に立ち寄った。

比較的,最近,公開された映画を2本立てで観た。

『宮廷画家ゴヤは見た』(2006年/スペイン・アメリカ)と『12人の怒れる男』(2007年/ロシア)の2本。

前者がミロス・フォアマン,後者はニキータ・ミハルコフだから,この取り合わせは,“エッ!まだ映画撮ってたの?”久々登場コンビかも・・

2本並べると,映画としての出来では,『12人・・』の方が,やはり名作リメイクだけに,もともと設定や展開に一日の長があるかな・・


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フォアマンといえば,あの『カッコーの巣の上で』のストレス溜まりまくりのラストが,今も気味悪く脳裏にこびりついている。

そのあと観た『アマデウス』は,個人的に×だった。

で,今回の『宮廷画家ゴヤは見た』。

ずいぶんと突き放したつくり方は,フォアマン流なのだと思うが・・


どうも脚本が練れてないように感じた。

題名にあるゴヤ役は,実際は狂言回しで,役割や存在感が弱すぎる。

そのため,主役が誰だかわからなくなって,ストーリー展開の主軸が定まらず・・

この種の史劇映画としては,まとまりの甘い,曖昧な感じの作品になってしまった印象なのだ。


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次に,ナタリー・ポートマンのあんまりな「汚なづくり」に唖然としてしまった。

そこまでやるか!という感じで,ファンであるほど,正直,引いてしまうかも・・

作品の日本公開が少し遅れたのは,このためではないかと勘ぐりたくなる。


しかし,ポートマンとしては精一杯の熱演でも,やはり中途半端なのだ。

本来はそれに見合った配役をすべきだったと思うが・・ 

ハリウッド資本を動かすには,やはり「ナタリー・ポートマン」というバリューが不可欠だったのか?


かつて,絶世の美女エリザベス・テーラーは,年齢とともに醜悪な中年女を演るようになった。

『バージニア・ウルフなんかこわくない』なんて凄かったが,あれは女としての成熟が伴っていて初めてハマったのだ。

今回のポートマンは,正直ミスキャストだったと思う。


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演技的には,やはりロレンゾ神父役のハビエル・バルデムが際立っている。

カトリック神父時代の嫌らしさは板についているし,逃亡後,ナポレオン革命軍の凛々しい指揮官となって再登場。

過激な転身ぶりも余裕しゃくしゃくで違和感がない。

最後はどんでん返しで哀れ散っていくが,異端審問所長の助命を拒絶したところに信念を見せ,複雑な人格を好演している。


ヘンな話だが,ゴヤの絵を散りばめたエンドロールが妙に良かった。

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