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zoom RSS 年末年始 今どきのテレビ番組考

<<   作成日時 : 2009/01/04 14:17   >>

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正月三が日も過ぎ,明日からまた仕事漬けの日々・・ ちょっとタメ息 


大晦日から正月三が日は,例年,ただ何とはなしにテレビを観ている(というか眺めている)ことが多い。

だいたい毎年決まりきったラインナップだが,昔に比べると,放映時間がやたら長いだけのダル〜イ番組が多くなったと感じる。

レギュラー番組のスペシャル拡大版的なのも多くなって,ふだんバラエティやドラマを観ない私などは置いてけぼりな感じでつまらない・・ 

また,タレントの一発芸使い捨て傾向が進み,本当に「芸のある芸人」がいなくなったことも,バラエティを退屈にしている要因だと思う。


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そういえば,例年に比べて時代劇が少なかったような気がする。ちょっと前まで,年末年始は時代劇特番が目白押しだったのに・・

制作側でも時代劇を支えてきた人材がどんどん引退し,つくること自体が困難になりつつあるのかもしれない。

これは映画でも同じ事情だが,いまや「時代劇スター」がいなくなって,歌舞伎界からの借り物でしのぐパターンが横行。多少,人気は出ても,結局,映像の世界の人ではないので,あとが続かない。

今の男優は殺陣はできないし,立ち役で映える人材がいなくなって,時代劇は女性モノに逃げる傾向が強くなった。

テレビ東京ワイド時代劇も,『おんな太閤記』になっちゃったし・・


しかし,新しい可能性も見出せなくはない。

昨日の晩,NHKでやっていた『陽炎の辻・スペシャル』,中越典子がけっこう好きなので観てみた。

主演の山本耕史は,BSの番組などで観て何となく知っていた。大河ドラマで土方歳三を演ったらしいが,それは全然観ていなかった。

顔が小さくて線は細いが,意外に髷が似合って,細身の立ち姿が決まっている。

古い時代劇をさんざん観てきた目からすると,立ち回りで足が止まって,手先だけでキレがないし,まだまだ剣士としての凄みも不足気味・・

しかし素質はありそうだと思った。

  

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話し変わって,なぜか年末年始は「歌謡番組」が恒例になっている。

“レコ大”や“紅白”はまあ置くとして,大晦日ならテレビ東京系「年忘れ!にっぽんの歌」,元日はテレビ朝日系の「心に残るニッポンの歌」が二大番組だろうか。

往年の名曲をオリジナル歌手で再現するというのが定番だが,特にテレ東のは古い時代の歌が中心で,もうほとんど引退状態の人が多いのだろう。昔の歌唱力は望むべくもなく,顔見世的な印象が強い。


そんななかで,二葉百合子の「岸壁の母」が凄かった。

もちろん,私の世代の歌では全然ない。

二葉百合子といえば,私が子供の頃,すでにかなり年配だった印象があったし,実際に見ても,もう随分とおばあさんな感じで,大丈夫かいなと思って見ていた。


ところが,いざ歌いだすや,小柄な嫗(おうな)が発するその歌声は,まことに信じがたいものであった。

鍛え抜かれた強力な発声で,高音まで寸分の揺るぎもなく,コブシ回しも完璧。

合い間には,浪曲出身らしい台詞の名調子!

「愛し子待ちて,今日も又,怒涛砕くる岸壁に立つ母の姿を・・」

テレビを観ながら,涙があふれそうになって困った。

私はふだん演歌は聴かないし,まして浪曲など遠い世界のもの・・

しかし,そんな人間をも感動に胸つまらせてしまう・・ これぞ本物のプロ,本物の芸というものだ。

これが年末年始の風物詩ではもったいなかろう。

テレビメディアは,客寄せハリボテ志向を改め,本当に「芸」を見据え,育てる視点を持ってほしいと切に思う。

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