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zoom RSS 映画『海辺のポーリーヌ』 初ロメール体験

<<   作成日時 : 2008/12/14 10:33   >>

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昨日は京都みなみ会館のレイトショーで,エリック・ロメールの『海辺のポーリーヌ』を観た。

9:45〜という,レイトショートとしてもたいへん遅い時刻からの上映・・ 

つらかったけど,配給期限切れ前で,日本最終上映だというし,ちょっと無理して行った。

1983年フランス作・・ これがロメールの日本初公開作品だって?

ロメールって,ヌーヴェルヴァーグ作家でゴダールなんかより年長なのに,日本への紹介はえらく遅れたようだ。

なんでそんなに遅れたのか? これが初ロメール体験の私には,まだよくわからないのだけど・・

しかし,確かに「ツカミ」の下手な作風だ。

仕掛けがないというか,ケレン味がないというか・・ エンターテインメント性が薄いのだ。

ミニシアターなんてなかった60〜70年代,配給には二の足を踏むタイプの作風だったのだと思う。

画の動きが少なく,フィクス中心なのに,やたら長回しをやるし・・

冒頭から,二人の女性が理屈っぽい恋愛談義を長々とやるし・・

人が寄ると,ひたすら座して延々と恋愛哲学を交わすばかり。

フランス語相手では,字幕をたくさん読まなきゃならないしツライ。

万事,こういった調子なので,ハリウッド的な寝技・惹き技にはまりやすい観客には向かないわな〜。

しかし,しばらく我慢して観ていると,意外にサスペンスを感じて面白くなってくる。

サマーバカンスの海辺が舞台で,やけに肌の露出が多いうえに・・

フランス人って,ただの友達とかいいながら,やたら身体に触ったり頬にキスしたりする。

そんな人の肌触りが魅惑的というか,画に豊かな肉感があって,ちょっとした動作や指の動きなどに視線が惹きつけられる。

その割りに,セックス描写はすべて一瞬の「ノゾキ見」だけで省略して,今どきの作家みたいに,短絡した濡れ場は入れない。

このつつしみが効いて,テーマの割りにスッキリとして美しく仕上がっている。

この辺は特に女性客受けするところかもしれない。

ほとんど自然光だけで撮られたようなその画調は,つねに逆光気味で,ちょっとイライラするけど・・

そこに不思議な力感を感じないでもない。

なかなか一筋縄ではいかない映画作家なのかもしれない。

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